今回の食材は「たくあん」です。
「たくあん」の材料と起源
たくあんとは、大根を天日干しまたは塩押しして脱水し、糖類や塩等を加えた糠に漬けたものです。
江戸時代、臨済宗の僧、沢庵宗彭が考案したという説があり、18世紀には江戸だけではなく、京都や九州にも広がり食べられていました。お茶請けとしても用いられ、たくあんには特有の香気(漬物香)と色素があります。外国人など馴れていない者が臭気とも感じる特有のにおいがあります。市販のたくあんは、ウコンやクチナシの色素などの天然着色料あるいは合成着色料で着色していることが多いです。
「たくあん」の食し方
- 「新香巻」は、海苔の上に酢飯を乗せ、細切りにしたたくあんを乗せて細巻きにした、海苔巻き寿司。
- 「トロタク巻」はたくあんとネギトロを具材とした海苔巻き寿司で、北海道の寿司屋が考案したとされる。
- 「サラダパン」は、マヨネーズで和えたたくあんの細切りを挟んだ、滋賀県長浜市で販売されているご当地パン。
- 「遠州焼き」は、静岡県西部を中心とする地域のお好み焼き。刻んだたくあんが生地の中に入っている。
遠州焼きを作ってみよう
材料2人分
生地
- 小麦粉 大さじ3
- カツオ節 1袋
- 卵 1個
- 水 100ml
具材
- 豚バラ肉 50グラム
- 小ネギ 20グラム
- たくあん 20グラム
- 紅生姜 10グラム
トッピング
- ウスターソース
- 中濃ソース
- かつお節
- 青のり
作り方
生地の材料をボウルに入れ、混ぜ合わせます。
豚肉は5センチ幅に切ります。小ネギは小口切り、たくあんと紅生姜はミジン切りにします。
生地に具材を入れて混ぜ合わせます。
熱したフライパンに、油を入れて生地を流し込みます。
両面に焼き色が付いたら、生地の表面にウスターソースと中濃ソースを塗ります。
フライ返しで折り目をつけて、3つ折りにします。
お皿に盛り付けて、再びウスターソースと中濃ソースを塗り、カツオ節と青のりをトッピングしたら完成です。
キャベツを入れることもあるそうなのですが、シンプルな生地にして正解でした。たくあんと紅生姜のアクセントがクセになる美味しさです。ウスターソースと中濃ソースの香りが食欲をそそる1品で、お酒も進みます。
たくあんのささみサラダ
たくあんはサラダにしてもとても美味しくいただけます。
作り方を説明するまでもありませんが、お好みの葉物野菜や細切りキュウリを敷いて、
その上に、割いたササミとたくあんの細切りを乗せ、ドレッシングでいただきます。
ドレッシングは何にでもかまいませんが、筆者はごまドレッシングがおすすめです。
たくあんの塩気と甘味、ササミの旨みを感じる、お酒と相性が良いおかずサラダです。
今日はこちらの2品をお供に乾杯します。
いかがだったでしょうか。身近な食材なので、みなさんも是非試してみてくださいね。
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